Monday, June 21, 2010

ガス圧接

鉄筋の圧接工程です。

ガス圧接とは
鉄筋は原子が規則正しく格子配列した結晶構造をしています。
原子の最も外側の軌道を回っている電子を価電子と呼びます。
この電子は、他の原子が一定の距離まで接近すると他の原子に乗り移ります。
この2つの価電子が行き来することを金属結合と呼びます。
ガス圧接は鉄筋端面にある原子同士が一定の距離に接近することにより
端面の各原子の価電子が共有する状態になれば接合が達成されることになります。

現場でも化学の力が役立っているのです。

下の写真は鉄筋同士を機械で固定しているところです。


リングバーナーと呼ばれる加熱器で酸素とアセチレンの炎で鉄を加熱しています。
このときの鉄の温度は1200℃~1300℃です。


鉄筋の太さにより火口の数が違います。
今回鉄筋の太さはD32mmで10箇所の火口があります。
鉄筋を固定している機械は加熱している間鉄筋同士を圧縮しています。



圧接が終ったところです。
鉄筋同士が圧縮されるので膨らんだ状態になります。


鉄が自然に冷めて圧接は完了です。

by koura

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