Tuesday, August 31, 2010

フレンチレストラン④

田村です。

犬島の記事を書こうと思っていましたが、さぼっている間に
フレンチレストランの改修工事が着々と進んでしまいました。
なので犬島はまた落ち着いた頃に書くとして・・・・・

工事の様子を紹介する前に、まずは事務所で製作したあるものの紹介を。

あるものとは…今回の改装の主役とも言える
ワイン色のガラスモザイクのFIXです。



事前に30センチ角のモックアップを作成し
裏に仕込むLEDのサンプルも取り寄せ、
十分イメージの確認をして、いざ作成!



↑ガラスモザイクを貼る前のFIX。
ガラスモザイクは30センチ角のシートになっているので
片側につき6.5シートを接着して…



完全に接着したら
台紙を水で湿らせはがしていきます。

全長約2メートル!
かなり迫力のあるものに仕上がりました。




1つ1つのタイルに形・色共に結構むらがあり、
とっても良い味が出ています。
何だかとっても簡単に貼りつけた様に書いてしまいましたが
実はほぼ4日かかっています。
貼っては乾かし、接着の弱い部分があれば補修、補修、補修。
所長は本物のモザイクタイル職人のように黙々と作業をしてくれました。
この2枚がエントランス側、客席側それぞれに設置され重なることになります。
そうなるともっと深く奇麗な色になるはず。

しかし、実際に壁につけて照明で照らすとどうなるのか
この時点ではまだ分からず、とにかくドキドキです…。。。

Tuesday, August 10, 2010

焼杉見学

8月5日、待ちに待った焼杉見学です。

本当なら6月の終わりに、実際にK邸で使用する焼杉を焼くところを
見学する予定だったのですが、雨のため流れてしまい、

森材木店さんにお願いして10枚ほど残しておいてもらいました。





到着するなり早速始まりました。


まず杉板3枚を三角形に組み、その中にボール紙や新聞紙を放り込みます。


着火!
じわじわと火が大きくなっていきます。




寝かせていた板を立てると、下の方から火が上がってきます。



次に木の破片を隙間に挟み込んでいきます。




酸素を入れているのかな~?
と思っていたら、次の瞬間
勢いよく炎の柱が!



当初、お昼に見学をお願いしたら
「昼は暑いから夕方にして下さい」と
…納得です。熱いですよね。

しかし職人さんは火柱を自由に操ります。


タイマーで計るわけでもないのですが、
そろそろだというところで
ひょいと持ち上げて、鎮火。



ぱたっと開けてみると
焼杉が奇麗に出来上がっています。

数日積み重ねて置いておくと
真っ直ぐな焼杉の板になるそうです。

ものの数分で立派な焼杉が出来ていくのに
一同感心です。あまりに素早い工程に写真を撮る方が必死!

そもそも焼杉とは、あらかじめ表面を焼いて、炭化状にした板材のこと。
初期の着火性を低くし、耐火性能を持たせることができるそうです。
また、耐久性も高まります。

そして何よりこの風合い



新築なのに、昔からずっと建っているかのように
風景に溶け込んでいます。

あとはブルーシート部分の版築がどう出来上がるか楽しみですね。



そういえば焼杉見学の前に行った犬島の案内所も外壁は焼杉でした。
犬島についてはまた後日。
森材木店さん、貴重な体験をありがとうございました!

田村